チュードルと言うと「えっチューダーじゃないの」と突っ込まれる時代となった。
チューダー。かつてはチュードルと呼んでいたが同じブランドです。
チュードル時代は(過去の一時期を除き)正式輸入がされておらず、並行輸入ものが細々と流通されている時代が続いていたのだが、2018年から正規代理店による輸入が始まり、大きな百貨店などでも取り扱われるようになった。
自分も機械式時計が好きなのは過去にも書いているとおりだけど、パティックフィリップやバシュロンコンスタンタンの新品が買える身分でもなく、せいぜいロレックスのSSケースなどを持てるくらい(中古でね)だった。
ロレックスにはチュードルというディフュージョンブランドがあって、かつてはロレックスの廉価版シリーズみたいなものだったのが、独自路線でスポーツ性の高いモデルを次々と繰り出し拡大して来た。
もともと昔からカーレースのスポンサーなどやっていたりもしていたが、ドカッティとのコラボやゴルフ、ラグビー、サッカー、自転車競技などとのコラボもやるなどスポーツ路線を拡充し、知名度も世界の中では高まっていた。
しかしながら日本での知名度はいまひとつだったのだけれど、2019年に開催されたラグビーのワールドカップ日本大会において、オフィシャル・タイムキーパーを務めることとなり、これを日本におけるブランド力を高めるチャンスと見て、装いもあらたに「チューダー」として世界水準の認知度に押し上げようという思惑もあったのだろう。
いずれにしても昔からのチュードル使いとしては、チューダーと呼び方が変わったとしても、正規輸入の開始というのは歓迎すべき話であった。
正規輸入となって5年、普通に「チューダー」としてその名も定着してきたように思う。これによりブランドとしての人気も上昇しているようで、ネットでの人気度も5本の指に入るまでになった。
さて自分のチューダーは現在3本。かつて保有していたクロノタイムは資金難の折、売り払ってしまったのだが無くなるとまた欲しくなるのが困ったもの。
で、コロナ前の2019年に買ったのがこれ。
このチューダー、ブラックベイクロノ、かつてのモンテカルロというモデルをリバイバルした、ヘリテイジクロノを進化させたものと言えるだろう。
ムーブメントについてもブライトリングと新規共同開発したというクロノメーターの機械であり、このことが時計を買った最大のポイントだった。ほぼデイトナと同じじゃないか。
しかも200m防水で、カレンダーも付いている。デイトナにはこれら機能は無くて、ある意味デイトナよりすごい時計なんですね。
さてその後、コロナによる巣ごもり需要などで車など含め価格高騰が始まってしまい、最近の相場を見ると・・・今買おうとしたら無理だな。絶対買うことできない。
最近チューダーのホームページ見るとブラックベイプロやペラゴスなど魅力的なモデルもじわじわと価格が上がっている感がある。
なくなったり高騰する前にGMT付き(ブラックベイプロなど)1本欲しいなと思うことしきり。
【データ】
チューダー ブラックベイ クロノ
型番 Ref.79350
機械 マニュファクチュールキャリバー MT5813(COSC) 41石 28800振動/h(8振動/sec) 自動巻
Case SS(SUS)
Dial ブラック
Index ドット
Brecelet 72060
このチューダー、クロノグラフ機能を持っていてクロノタイム亡き後、ロレックスでの「デイトナ」に相当するモデル(但し小ダイヤルは2)。
ケースは表記こそ無いがオイスターケースで、ネジ込みリューズも採用されている。
このケースはかつてのクロノタイム並の「カマボコ」ケースでずしりと重い。
風防はサファイアガラスで、キズに強い。
針はいわゆる「イカ針」、インデックスはドットでデイトナとの違いを主張しているようだ。ちなみにこのバーとインデックス、夜光がむちゃ明るくてLED入ってるのかと思うくらい。
リューズはでかくて回しやすい。頭には盾でなくバラが入っている。
ブレスはハードブレスでリベット風の装飾が付いている(リベットブレスではない)。