地震のこと

丁度家で炬燵に入ってうとうととしていたところ、携帯の緊急地震速報で飛び起きた。

パソコンの電源を入れテレビをつけようかと思った時ゆらっと来た。

実際には10秒も揺れていなかったと思うけれど、揺れている時間は長く感じるものだ。

揺れはそれほど大きくなかったのでここいらでは震度2か3程度に思われた。

そうこうしていると地震速報が出て能登震度6強だという。

瞬間的に東日本大震災のことを思うが今回は揺れが震度5以上の地域は珠洲市能登町のエリアとなっていた。地震の深さが浅かったのだろうか。

それでも石川、富山、福井、新潟でも震度4のところがある。ニュースによれば被害は限定的とは言うものの実際に被害を受けた人にはつらい言葉だなと思った。

といいながら自分もまずは自分の事しか考えていないのは同じなので、ニュースの人を批判することは出来ないだろう。

せめて被害が少なく収まることを祈るばかり。余震もあったようなので気象庁や各自治体の情報を良く聞いていただくといいなと思う。

過去さまさざまな地震などの現場に応援に行くことがあった。

どの現場も筆舌に尽くしがたいという言葉そのものだった。

たえず緊急地震速報と余震が繰り返されるところ、余震と津波の恐怖に夜中も常に落ち着いて寝られない現場、大規模な土砂崩れの現場で笛を握りしめながらの監視、大きな余震で皆一斉に逃げ出すのに「勝手に逃げるな」と叫ぶエラい方、報道という名の正義を振りかざす輩と口論の絶えない現場、自衛隊が配給など活動していて「ここは日本なのか」と呆然とした現場、津波にさらわれて家屋の土台だけが累々と続く街(の跡)、原発で火災発生の情報が入り緊張の走る現場など・・

そんな中であっても現地の人は逞しい。壊れかけた家の外でカーポートに暮らす人、ガソリンスタンドでの給油待ち列の長さ、避難所に入った主を悲しそうに待つ犬、黙々とガレキなどの片付けをする人々、助けに来てくれただけで嬉しいんやと言ってくれたおじいさん・・今でもあの頃を思い出すと目頭が熱くなる。

今では自分も一線を退く身とはなったもののまた災害現場に赴くこともあるかもしれない。過去の経験は反省すべき点もあったが逆にそれを知ったからこと次こそは後悔のないような活動に取り組みたい。