このところ、洋包丁など調理用具を買うことにした。
しかし刃物類と言えば、世界三大刃物産地で揃えてみようかとおもったのだが(因みに、イギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲン、そして我が日本の岐阜県の関市)、ゾーリンゲンは比較的有名なメーカーも多く、入手しやすいのだが、シェフィールド産は、超高級品やオーダーメイド的なものになってしまって、普段使いにちょっとよさげな品というのはなくなってしまった。一時よく見かけたリチャードソンも倒産したらしいし、大規模に世界中へ輸出するようなシステムも見当たらず、ほんとに地元の人相手にやっているという感じ。
ドイツのゾーリンゲンでもツヴァイリングなどは外国製(日本など)が増えていて、ヴォストフなどは本国製造を保っているものの、価格は高め(ヴォストフ1本家にあるのだけど個人的な見解では価格に対しての性能とかで考えると、う~んって感じ)。
では3大産地以外で、僕の大好きなイタリアはと言うと、う~ん、アルテインオリーヴォのものはヒットするが費用対効果としては食指が動かないし、バッラリーニは質も価格もいい感じなのだが、製造国が中国であるならばわざわざバッラリーニ買うこともないよな、と思えてしまう。尤も中国製自体は近年他国の製造技術など導入したおかげか品質も向上し、価格も安価であるとかのため、馬鹿にする物でもないけれど、何か昔の日本を見るようで心がもやっとする。さらに独自技術など身につければ、全世界の他メーカーは潰されてしまうだろう。あとブラジル製とかスペイン製とかの品もあるが、価格と品質を天秤に掛ければ「う~ん」と言う感じで決定打に欠ける。
というわけで結局のところ「国内メーカーを助けるためにもmadeinJAPANで行きましょうかね」ということになった(とは言いながら電機製品はじめ、日本の工場で働く外国人労働者が増えているのは周知の事実。これまた闇が深い話)。しかし、それでも、madeinJAPANの文字は守っていきたいものだ。
話がそれたが、まずは1本目(1丁目?)。

岐阜県は関の「関孫六10000cc」です。貝印(株)製。

この包丁は全ステンレスでなくハガネ-両側ステンレスの3層鋼となっている。
自分自身、和式の柳刃を1本持っているのだが、こちらはハガネ-普通鉄の2層片刃で、よく切れるし良いのだけど、普通鉄のところがどうしても錆びてしまう。手入れするにもプロみたく毎日やるわけじゃないもので、仕方ないところではあるのだけど、今回は3徳だし日常用だしプロでもないので、扱いが楽な外装ステンレスとした訳だ。
三徳、165mm、本通し、鍔付き、柄は積層強化木。ハガネのため切れ味は最強と言える。
関の孫六と言うと波紋が「三本杉」。この包丁の波紋もそこはかとなく三本杉に見えるもの。あまり有名な機種ではないが、実のところ一番、関らしい包丁なのかもしれない。
続いては、これも関の「関兼次 彩雲」関兼次刃物(株)製。

ペティナイフ、120mm、ダマスカス33層、芯材VG-10コバルト鋼、ハマグリ刃、本通し、鍔付き、柄は積層マイカルタ(樹脂と麻布を高圧で固めた新素材)

なんと言っても名前に恥じなく美しいダマスカス模様。この近代ダマスカスも層の違い(37、65、67、69、101など)やパターンの違い(波、渦巻きなど)があり、この辺りは好みの世界で、メーカーによっても特徴があったりする。
全体的なイメージでは最近はやりのスタイル(派手で、包丁というよりカスタムナイフって感じ)。
切れ味としては芯材によるところが大きいのでステンレス最強のVG-10コバルト鋼と言えども研いだばかりのハガネには劣ると思うが、扱いやすさとか考慮すればVG-10の方が家で使うには便利なのかもしれない。
ちなみにこの「彩雲」模様が雲のイメージもあるかと思うが、斜めにすかして見ると、「彩雲」の文字がホログラムのように青っぽく光って、なかなか洒落ている。
3本目はツヴァイリングの「フォーメーション ブレッド」ツヴァイリングJAヘンケルスジャパン(株)製。

外国ブランドは本国製がいいような事書いていたにも関わらず買ってしまいました。
ブレッドナイフ、270mm、刃部FC61SUS、本通し、鍔付き、柄はPOM樹脂

このドイツブランドの日本における拠点は岐阜県関市にあって、madeinJAPANと刻印がある。
切れ味はまあ期待はしていない。
物が届いた瞬間後悔した「やばっ、デカ過ぎる」。包丁立てに入らないな。で、裏をひっくり返してまた「うおっ!」

なんとあの「ル・コルドン・ブルー」バージョンでした。「へへっ」って感じ。やらかした。
まあカステラ切りやでかいケーキ切るのに活躍してもらおう(要はあまり出番なさそう)。
→ その2へ続く