スタッドレスタイヤの話

暖かくなって近所の古桜が咲いた。

今年は桜の開花が早いなと思っていたところ。そろそろ車のタイヤも夏タイヤに替えようかと思いついた。

自分はタイヤはミシュラン派で、ランチアデルタのタイヤも一貫してミシュランを付けていた。

以前書いたようにミシュランを使うようになったのは国産タイヤ使っていた時直進性が良くなくて、ミシュランに替えたら直ったという話以来なのだが、ランチアがWRCでワークス活動していた時代もミシュランを装着していて、純正メーカーがやっぱりいいなと思ったものだった。

ところがデルタ純正サイズのミシュランタイヤは夏タイヤしかなくて、スタッドレスはカタログモデルとしてはもうずいぶん昔に無くなっている。それでインチダウンや扁平率などでタイヤ径近いものをむりぐり使っていた訳だ。扁平率の違いにより乗り心地も随分違っていたが妥協して使っていた。

そんなこんなで現在の3号機になったとき、長寿命化のため冬は乗るまいと決めて夏タイヤだけにした。

しかし・・実は我がデルタ3号機、当時は3月車検だったのだ。

3月と言えばまだこの飛驒地方では雪が普通にある季節だし、ストリートライフさんへ車両回送する際も5月頭まで雪の降る安房トンネルを通っていかなければならず、冬タイヤは必要なのであった。

そこへ追い打ち掛けるように車検でストリートライフさんに入れた時の夏タイヤが「ひびは無いけどタイヤ古いと滑って事故るといけないんで替えた方がいいよ」と言われてしまった。実は持ってくる途中で八王子ジャンクションのランプで路面濡れてたことからハーフスピンしていたこと、とてもその場では言えませんでした。

そんな訳で夏タイヤもダメなこと判明したのだが、ほとんど乗らないのにタイヤ2セット持ちもなんだかなあと思っていたところ、ミシュランから「雪でも使える夏タイヤ」クロスクライメートが出た。これは!と思って即買いして今に至っている。

とりあえず今のところ雪上を走る機会はないが、急な雪道遭遇でも安心という心の余裕はできたと思う。またサイズが夏タイヤより1サイズ細いので当然グリップはしないことから、無茶な走りはしなくなって安全にも寄与していると思うことにした。

乗り心地は高速でも夏タイヤとほとんど変わらず。もともとミシュランスタッドレスタイヤは高速でも腰くだけ感が少なく夏タイヤに近いと言われていたのだが、これはさらに夏タイヤに近いのかもしれない。

まあこのタイヤをデルタに付けること自体がイレギュラーだとは思うが、コスト縮減のためにはやむを得ない。

さてそうなるとデルタ以外のマイカーでもどうなんだいという話になる。

サンバー1号機はJA仕様で、新車でブロックパターンのブリヂストン604Vが採用されていた。タイヤサイズは軽トラ標準の145R80-12のM+Sというもの。スタッドレスでなくオフロードでも使えるスノータイヤってことだ。

でも冬ではスタッドレスのW300に付け替えて使っていたので、604Vで雪道走行することはなかった。604Vの実力は結局判らずじまい。

ところがこのサンバー1号機を廃車にする時このボロい604Vを付けて出そうとした日、また運悪く雪が積もっていた。はからずも604Vで雪道走る羽目になったわけだ。

で、おっかなびっくり走り出してみると、意外や普通に雪道走れるじゃないですか。

M+Sの実力を侮っていた。反省です。

確かにアイスバーンのような状況ではスタッドレスがいいなと思えるが、それ以外の状況ではほとんど互角、逆にざくざくのシャーベットなら604Vの方がメカニカルグリップ効きそうな感じもする。

結局この604V、解体に出した1号機とともに我が家から去ってしまったのだが、失敗だったか?

サンバー3号機用の夏用ホイールがエア漏れしている状況から何か早急に対策が必要となっている。オークションで安くいいホイール出ないかな。

因みにミシュランで軽トラ用サイズは・・・もう何十年も前に無くなっていました。残念。