デルタの次もデルタ?

ランチアデルタを買ってもう10年になった。
走行距離も18万5000キロを越え、今年はどこを整備しようか、デフはやりたいし、サイド面の塗装もやりたい、ペダルのキーキー音も何とかしなければ・・と考えていた矢先、ボンネットからいやな音が出始めた。
日に日に音は大きくなってくる。ガーというかゴーという様な音で、パワステポンプかウォーターポンプのベアリングが悪くなった時のような音だ。
ボンネット開けて見てみようと思ったら、ボンネットが開かない。ええい。
どんどん音は大きくなる。デフの音もこころなしか大きくなって来た気がする。
頭の中では、デフと合わせて30万コースか、へたしたら50万?・・という計算ができた。
悶々としながら、考えても結論が出ないので嫁さんに相談する。
「もう18万キロも走ったんだから替えなさいよ、お金出してあげるから」
と言うので、ガレージワタナベへ相談に行く。
ボンネットが開いたので見てみると、どうもパワステではない。エンジン本体から音が出ているような・・いやな予感。
「ちょっと工場で見てみますわ」とKさんが言うので、見てもらうこと15分、結論は・・
「ヘッドですねえ、カムシャフトのメタルかバルブガイドかというとこだと思いますが」がーん、と打ちのめされた。これはダメだ。
もう10年も乗って来て、愛着のある車だし、なんとかならないかと思ったが、これは緊急入院をした人の家族がいきなり余命宣告を言われたに等しい。持って1ヶ月、早ければ1週間。
デフと合わせて50万から80万というのを聞いた瞬間に、車を更新することを決断した。