うーん、これはどうしてやろうか・・

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先日、クラシックレーサーのフレームが家に届いた。それも以前買って懲りただろうに、またGIOSのスーパーレコードだ。なんと言っても安かった。

見つけたとき、説明では「フレンチサイズ」と書いてあって、シートピラーもφ26.4となっていた。BB寸法は69と書いてある。BBの写真では36×24Fの文字が書いてある。
ここまできて、マニアな人なら「?」と思うのだろう。

ジオスのスーパーレコードと言えば有名な話で、デローザを始め、当時はほんとにプロが使うものと一般向けに販売しているものにはフレームの仕様(というか細工?)が違うものがほとんどだったのだが、GIOSはプロ用と一般用のものが、ほぼ同じという、珍しいメーカーだったのだ。
そんなGIOSが「フレンチサイズ」なんてありえない。疑惑はBBサイズで確信に変わった。36×24Fって、思いっきり「イタリアン」じゃないか。つまり、元の所有者はまるきし素人さんだったわけだ。
いずれにしても質問で突っ込むのはやめて、まずは落札してみた。

しかし品物が届いて、確認してみると、また疑問が・・
フレームは、エンドの穴処理、シートステイふたの形、フォーク肩のメダルなどから本物に間違いないと思われた。BBもノギスで測ると70mmでやはりイタリアン。シートピラーは27だった。
しかし、ヘッド小物はスーパーレコードでなく鉄、コロンバスのステッカーもSLでなく古いタイプ、フォーク肩のメダルも右はメタル製だが左はプラ、エンドにはチェンレストの穴付き・・
とまあ、古いのか新しいのかよく判らない。なにか中途半端にレストアされたような感じのフレームだった。サビも結構酷くて、日常的に使っていたっぽい。

まあ、こんな状態だったので、価格には納得したのだけれど、これなら以前持っていた個体の方が良かったかなと思ってしまったが、これを後悔と言うのだろう。

しかしGIOSのスーパーレコードは僕が自転車を始めた頃、初めて「サイクルスポーツ」を買った時に、「チクリ探訪」で見た、思い出深いマシンだ。
のっぺりとしたソリッドの「ジオスブルー」は今でも僕の自転車に対する初心を思い出させてくれる。