ハスクバーナのエンジン

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メカばかを自称している以上、作業用機械の構造にも興味があるわけで、早速買ったばかりのハスクバーナのエンジンを見て見た。

その前に全体を見てみると、レッドドット・デザイン賞 2013 - ベストオブベストを取っているだけあって、スマートなデザイン。金属部分がシルバーというかガンメタで、樹脂部分がオレンジ(朱色?)という、ウルトラマンにも似た配色だ。
チェーンケースの側を見ると、オートバイのエンジンを思わせる。ハスクバーナはモーターサイクルでも有名です。
エンジンスイッチと兼用のチョークレバーは、不用意に触れないようになってますが、始動時に手袋したまま引っ張ろうとすると、操作しにくいのが弱点です。

上のカバーを外してみると、エンジンが現れました。空冷単気筒50.1cc2.8kw(3.75ps)のエンジン。スクーターのエンジンを振り回しているイメージですね。もっとも、バイクと違い、トルク重視のため、スペック上はたいした数字には見えません。
使い方も、常に全開で使うことが前提のため、過渡特性もあまり重視していないのでしょう、トランスミッションすらありません。騒音もすごくて、100dB超えてます。

シリンダーはコンパクト化のためか、実際に一番多い作業位置の時に直立させるためか、後ろに傾いているのが目を引きます。シリンダーとヘッドが一体なのも作業機らしいところ。
そしてヘッドに付いてるのがデコンプですが、こんなにちっちゃいのにちゃんと動きます。たぶんスプリングを使った機械式だとは思うけど、分解してみたいところです。
シリンダを横から見ると、吸気ポートと排気ポート、掃気ポートが見えます。そしてちらっと見えるクランクケース、「マグネシウム製」ですよ!すごい!

今度はパッチンロックを外してエアフィルターを外してキャブを見ます。これもすごい、「電子制御キャブ」です。AutoTune (オートチューン)と呼ばれてますが、キャブの調整ネジを廃し、燃料、高度、湿度、温度、エアフィルターを自動補正するというもの。まあ、エンジン特性の面で賛否両論あるようです。
ところで、エアフィルターですが、実はこれもすごい。外してみて判りましたが、バンガロータイプでした。何がすごいかと言うと、吸入面積を増やして、吸入効率を上げているんですね。さすがはハイパワー機という感じです。
マフラーは前にあります。国産の小型機など側方排気もありますが、大型機は前方排気が多いですね。

そんなこんなで見てきた、「550XP」大事に使いたいと思います。