カンパニョーロ ラリー

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カンパニョーロは言わずと知れた自転車用レーシングパーツの代表であるが、ツーリング用パーツもその歴史をひもとくと面白い発見がある。
ここでは特にリヤディレイラーについて注目してみようと思う。
まず、このカンパニョーロラリー。これ以前にもグランツーリズモなどのツーリング用ディレイラーは存在してはいたが、このラリーというディレイラーは記念すべき、レースのひとつである「ラリー」というネーミングという名が与えられた。
当時カンパニョーロのレース用変速機はヌーボレコードの時代で、このラリーの部品はヌーボレコードの部品がかなり流用されていた。特徴的なのは縦型メカでなく横型メカであることで、この部分にカンパニョーロの名前がでかでかと書かれている。このあたりは当時の日本製変速機をイメージして作られたとも言われている。プーリーケージにはキャパシティが記載されていて、当時少数が流通した、レコードのトリプルクランクに対応している。ただ、これに組み合わせるフロントディレイラーは選択肢がなく、実際にはフルキャパシテイで使うことは出来なかったのではないかと思われる。