ビアンキロードのリビルト4

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とりあえず組み上げたビアンキのロードであったが、変速がいまいちうまくいかなかった。
リヤトップからローへ変速していくと3段くらいからチャラチャラ音が出るようになり、8段くらいまで行くと一段飛んでしまうのである。
この傾向は変速段数が多くなるほど発生しやすい。つまり、多段になるほど、ギヤピッチが狭くなるので、遊びが少なくなる、よって精密なシフトの制御がないとこのようなことになってしまう。
最近の変速機構はすごいものだ。
しかしそんなことに感心していてもチャラチャラは直らない。そこでこれを直すことにした。
以前デローザを組んだ時は、変速機のガタが原因だったのだが、今回のビアンキは変速機は新品である。よって変速機が原因ではない。実はそれよりも重大なことがあった。
それはフレームの問題だ。中古のフレームで自転車を組む時は、フレームの精度が出ているものでないと、話にならない。
リヤの変速機の調子が悪いのは、変速機のブラケットが曲がっている場合が影響している場合が多い。
しかも最近はアルミやカーボンフレームが全盛で、エンドも簡単に曲がってしまうし、摩耗にも弱い。
このため、最近のトップレーサーはエンド(というか変速機ブラケット)が交換出来るようになっているものが多い。
昔であれば変速機台座修正工具でジワッと修正したものだが、アルミはあまり力を加えると簡単に折れてしまう。
いずれにしてもエンドが曲がっていないか、点検してみることにした。
使用した工具はcyclusのエンド修正工具だ。このcyclus、表面仕上げこそメッキもなしの無骨なものだが、安くてそれなりの剛性感もありいい。さすがはドイツ製である。昔ならカンパがお約束だが、あの大道具セットも今ではオーバーサイズ化が進んで、使えるものが少なくなってしまった。
話がそれたが、果たしてビアンキの台座はリムのところで換算して1.5cmほど内側に曲がっていた。これでは変速がうまく行く訳がない。
しかしこれがエンドだけ見てると曲がっているように見えないのがくせものなんですね。
本当ならエンド交換するのが筋なのだが、レース使用でもないし、修正で対応することにした。
曲げ戻ししすぎないように慎重にジワッと戻す。
再度測定するとバッチリ戻った。
変速機を再び取り付けて再度変速機の調整をした。
結果は・・ほぼ完璧にシフトするようになりました。ほっと一安心。
しかし、アルミやカーボンフレームはやっぱり耐久性がないなあ、と実感しました。