ビアンキロードのリビルト3

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

とりあえず、00ビアンキAL-MEGA PRO Lが組み上がったのだが、住んでいる地域は梅雨入りしてしまって、通勤に使用できない。
そんなこんなで、細かくこのビアンキを見てみることにした。
フレームはニューチェレステのホリゾンタルだ。青ラインと黄色が部分的に入っていて、これはツールドフランスマイヨジョーヌをイメージしたものだと思うが、この黄色部分を赤にすればマルティニカラーになることから、マウンテンバイクの系列からロード版マルティニカラーと言ってもよいだろう。
昔からレーサーに乗って来た身からすると、やっぱりホリゾンタルがデザイン的には好きだ。いまではホリゾンタルのフレームも絶滅状態だが、ホリゾンタルを見るとロードだなという感じがする。
フレームはイタリア製レパルトコルセである。
ビアンキと言えば古くから存在し、バリバリのレーサーを作ってきたが、そのワークスマシンを作っているのがレパルトコルセである。
しかしながら、最近ではビアンキも外国へ生産委託が多くて、かつてイタリア一の生産量を誇ったブランドも、寂しいかぎりである。
ものづくりは設計思想が反映されていれば、どこの国で作ろうが同じという理論は判るし、品質が同じ製品なら安い方がいいに決まってる。しかし、イタリアで働くフレームビルダーの仕事が無くなってよいのか?産業の空洞化は国の力を低下させるだけであり、個人的には安易に外国へ技術移転すべきではないと思う。
話が脱線したが、このイタリア製のフレームは実に丁寧に作られている。ビアンキのマークがあちこちにはめ込まれ、ワイヤー擦れ防止にもなっていたり、エンドは脱着式で曲がったら交換できるようにもなっている。完璧を目指すイタリア職人の技が見えてうれしい。
パイプワークにしても太さの違うパイプをつぶし方など非常に工夫が施されている。
こんな見応えのあるフレームであるからこそ、部品のアッセンブルも力が入る。今回はカンパケンタウルとコーラスを主に使った。ハンドル系はこの時代のビアンキならITMだろうが、あえてプロも多用していたチネリグランモアヘッドを組んでみた。
バーテープは当時流行っていたシルバのチェレステ、ホイールは通勤にも使える安いカムシン
タイヤはこれまたフランス本国産のミシュランプロ2ライトである。ミシュランやビットリアも今やベトナムやタイ製になってしまって悲しい。
そんなわけで、純ヨーロッパ部品で組んだビアンキが完成した。(あ、ペダルは個人的な趣味でサンツアーでした)