最新の完組ホイールを買う その1

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久しぶりに、それなりの価格帯にある完組ホイールを買った。
昔はスポークやハブ、リムなど自分の好きなものをチョイスして、自分でホイール組みや振れ取りをしたものだが、ちょっと前に名古屋のニコーへ行ったとき、スポークは置いてる?とご主人に聞いたところ、いやあ、今では僕らでもほとんどホイール組みなんてやらないなあ、なんて会話があって、うーんと唸ってしまった。
自転車の整備を自分でやってみようと思う人が、最期の難関と考えるのがこのホイール組みだろう。
しかし、思うよりはこのホイール組みは難しくない。ただ、単純作業をこつこつやるのに(精神的に)耐えられるかどうかだけだと思う。この点さえクリアできれば、ものをつくりあげる喜びを味わうことが出来、メンテナンスが楽しいと思えるようになると思う。
縦振れ、横振れ、センター出しすれば作業は完了なのだが、あまり深く考えずに気持ちにゆとりを持ってやるのがいい。
ところで、このホイール組み、自分が初めて取り組んだのは1979年頃だった。当時、ツノダのグランプリロードCRに乗ってレースに出ようと思っていたのだが、ホイールがクリンチャー(当時はWOと言っていたが)でパンクばっかりなのに嫌気がさして、レースに出るならやっぱりチューブラーだ、と自転車店の主に相談したところ、せっかくだから自分で組んでみるかい?と言われ、店の振れ取り台を使わせてもらって振れを取った。
当時サイクリングやる人は普通に自分で自転車を組み立てていたものだった。大きいショッピングセンターの自転車売り場ですら部品やフレームが売っていた時代だった。
その頃、参考にしていたのが写真の大きい本だが、クラシックパーツの分解方法まで載っていて、今見てもマニアックな本だと思う。もっとも、ハブのグリスアップするのにハブを分解していたくらいだから、変速機を分解するのも普通だったのだろう。
そして現在、自転車のメンテナンスを自分でやる人は少なくなってしまった。ホイールも完組がほとんど。
でも自転車を組み立てる作業はいまでも楽しい。
最近、たまに見るメンテナンスの本は写真の小さい本、藤原富美男さん監修の本だが、ポイントが押さえてあって判りやすい。