以前も書いたけれど、自分が初めて買ったスポーツ用自転車は「ロードレーサー」だった。
今では「ロードバイク」と呼ばれていることが多いと思うけれどなぜにこんな呼び方になったのかさまざまな説がある。
・日本人がツールなどビッグレースに参加するようになった頃、彼らが「バイク」と呼んでいたのを雑誌記者などが「ロードバイク」と広めた。
・英語では「ロードバイク」と呼ぶのでそう呼ぶのが正しいという議論が雑誌業界で主流となりそれが浸透した。
・MYB(マウンテンバイク:当時はATB(オールテレインバイク)とも)が流行った数十年前頃から、それの対語として「ロードバイク」と言うようになった。
などなど・・
そもそも自転車は「bicycle」と英訳される。これを略して「バイク」と言っている。
フランス語では「vélo」ヴェロ、イタリア語では「bicicletta」ビチクレッタと言う。
そう海外では「二輪車」という意味な訳ですね。
で、ここで一般の人からは「おいおい二輪車って言うのはオートバイだってそうだろう」という突っ込みがあると思います。
しかし歴史をひもとくと自転車がまず発明されて、それに動力を付けたものが「motor(bi)cycle」となった訳で、自転車が二輪車の元祖であることは間違いない。
話を戻そう。
つまり、ロードバイクというのは「二輪(自転)車」という前提に立てば、その用語は正しいとは思う。しかしその議論からすると・・
「ままちゃり」だって立派な「ロードバイク」じゃん!
ということになる。
何を言いたいかというと、「ロードレーサー」というのはひとつの「車種」を言っているのに対し、それをイコール「ロードバイク」と言うのは議論がかみ合ってないよねえ、ということです。
自分はオートバイ(この言葉も議論ありますが)も乗るけど、オートバイでも競技用車両としては「ロードレーサー」と言っている。
ここで考えると「ロードレーサー」は「(公)道(路)競技車両」な訳で、なぜ日本ではこの呼び名が一般的だったかというとやはり昔は自転車競技=競輪(ピスト:トラックレース、トラックレーサー)と捉えられており、公道を使って行われる競技車両は「ロードレーサー」と区別する必要があったのだと思う。
つまりここでは「どっちが正しい」とけんかするのでなく、日本独自の歴史背景や全世界的な状況も踏まえつつ(多様性も認め)楽しく話をしましょうよ、ってことです。
(自分は昔の人間なので「ロードレーサー」で通しますが(^o^))