シンクロ2を9s化してみたら

件のネオプリマートはボチボチと組み立てを進めているが、問題は山積みで、今日はギヤがうまく入るか試してみた。

シフトレバーはシンクロ2だ。これはもともと7s-8sの代物だが、中に入っているインデックスギヤを組み替えると9sや10sにすることができる(インデックスギヤは色分けされている)。さらにインデックスが動作悪くなった時のためか、環付ボルトを緩めてローレットを90°回転させて再度ボルトを締めれば、普通のフリクションレバーとして使うことができる。

ウーンそう言えばサンツアーのwレバーもフリクションと切り替えが出来た。まだ当時はインデックスの信頼性が低かったのと、ユーザー自体も慣れていなかったり、好みの違いでこのような選択できる構造になっていたのだろう。

話は戻ってシンクロ2、後ろ用のwレバーのでかいのに驚く。まあ質実剛健のカンパならではの納得できるものではある。これに比べるとサンツアーやシマノのWレバーがコンパクトかつ多機能であった(シュパーブのwレバーなどインデックスを6sと7sに切り替えることができた。しかもフリクションでなくラチェット付きパワーレバー!)のはすごいことだと思う。

それでインデックスギヤは9sを組み込んであるのだが、もともと8sのものを9sや10sに改造できるというのがカンパのすごいところ(シマノなんかだと新しいの買って付けたほうが安くて便利かもだし、大体改造できるのか?)。このあたりは部品単価の高いカンパならではの事情なのかも。

しかしこのレバーが現役であった1980年代~90年代はじめ・・実はカンパやばい、という時代だったのを覚えている人もいるだろう。インデックスの性能含め日本製のパーツの技術がカンパを上回るものが多くなり、それに対してカンパが不思議なパーツを乱発してきたりして明らかに「あせり」が見えた時代。でも今からするとそんな苦しんでいた時代のカンパ部品が希少価値やノスタルジーもあってもてはやされている。不思議なものだ。

いずれにしてもこの時代のカンパのインデックスレバー。当時からボロカス言われていて、自分も使っていなかったのだが、今般組み込んでみた感触は・・

「やっぱりね」って感じでした。9sにしたこともあるのでしょうが、レバー操作が非常にシビアです。スプリングが弱いのか、ノッチ感も判りづらく、パチンパチンという感じでなくコクコクという感じで、ワイヤー緩めたりいろいろ試してみましましたがあまり改善せず、さらにギヤ入った後もその位置でシフタが止まってしまって手動で少し戻してやらないといけないとか(この点は手動で微調整できない現在主流の方式と比べ、シフト精度が悪くても使えるようわざとこのようにフリクションぽいシステムになっているとも言われている)・・

まあ今はレースで使うわけでもないし、クラシックカーに乗るようなものなので、このような使いづらさを含めて、楽しんで乗るのが今時の乗り方かとも思っている。

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