スーパー通勤自転車の野望5

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通勤ベースマシンが届いたのだが、ホイールがむちゃくちゃ振れていた。
もっとも、一応メーカー品とは言え、3万以下の自転車なので、そこまでの精度は期待されていないのだろう。

特にリヤホイールはローラーブレーキなので、ディスクブレーキ車と同じく、リムが振れていてもとりあえずは走れるだろうという考え方になっている気がする。

しかしながら、1cm近く振れていては、自分の中での許容値を超えているので、振れを取ることにした。
実際の自転車販売の世界では、安いものはこのように箱から出してそのまま売ってしまうが、高いものは一旦ばらして調整したりする「納車整備」渡しが普通だと思う。

ところで、振れ取りだが、今は単身赴任の身なので手元に振れ取り台がない。
ネットで安いの買うかと思うが、家で使っているものが安いタイプなので、今度買うならいい振れ取り台が欲しいなあ、と思って結局やめた。ニップル回しはホームセンターへ行って購入。

しかたないので、レースに使う訳でもないことから、簡易振れ取り器を作った。
と言っても、巻き尺とスパナをテープで固定しただけの代物。

これを使う前提は、フレームの精度が出ているということがあるのだが、もう実用車だし気にしないことにした。

使い方は、まずフレームのチェンステイの部分でもって、リムとチェンステイのクリアランスを測定し、ホイールでちょうどセンターの出ている部分を探す。
その次に簡易振れ取り器を下に置いて先のセンターの出ている部分を基準にして振れを取っていく。
意外と簡単に横振れは取れるのだが、縦振れはこの簡易振れ取り器では取りにくい。(本当は縦振れの方が重要なのだが)

結局横振れは目測で0.3mmくらい、縦振れは1.0mmくらいであきらめた。
振れを取ってみると、いかにも機械組みのホイールらしさが見える。スポークのテンションがむちゃくちゃだし、フリー側のスポークなど折れるんじゃないかと思うくらいカンカンに締め込んである。

やっぱり安いベースマシンだけのことはあるが、これを調整しただけでも「スーパー通勤自転車」へのワンステップなんだと思うことにした。