自転車に関する最近の報道について

この頃、新聞等で自転車に関する記事をよく目にする。
曰く、自転車の事故が多い、ブレーキを付けていない自転車(ピスト)の取り締まりを強化する、自転車の車道走行を徹底させなければならない、自転車免許制度の是非を問う、自転車道を整備せよ・・
といったような論調のやつだ。

しかし、そのような報道関係の方も重要な視点が欠けているように感じる。これは個人的な見解だけれども、一般的な論点は「自転車という機械が悪い」という見方になっているのが、もう何十年もスポーツ車やサイクリングに関係してきた自分からすると、どうもしっくり来ない。

自転車を操縦するのも、スピードを出すのも、止まるのも、すべて「人間の」せいであって、自転車が勝手に暴走するわけではない。もし悪いとしたら、自転車をコントロールできない人間が悪いんである。

自転車レースはあくまで人間の知力と体力を競うものであるからして、スポーツなのであって、自動車やモーターサイクルレースのように、製造メーカー(コンストラクター)にタイトルが掛かるものはない。
あくまで自転車は「用具」なのだ。

ここ数年来、自転車ブームで、そこへもってきて東北の地震の関係で、にわか自転車通勤族が出現し、そこにファッション業界やら何やらが、「かっこいい自転車」をあおり立てるものだから、猫も杓子も、交通法規も無頓着な輩が暴走するようになってしまった。
そんなのが増えたのだからして、事故が増えるのも必然なんである。

そもそも何で最近こんなに自転車事故が騒がれるのかが、良く判らない。
10年前だって、高校生の自転車マナーなんて今とそれだけ変わらないと思うし。

でも最近、歩いて通勤したり、自転車で通勤することも多いのだが、いくつか気になっていることがある。

(続く)