ハイランドマスターズを見に行く(LEG2)その1

昨日カメラを持っていなかったので携帯で写真撮ったのだが、電池切れでサービスの写真があまり撮れなかったことからリベンジマッチとして今日も行ってきた。

朝もたもたしていてやはり家を出るのが遅くて、着いた時にはサービスが始まっていた。雨はまだ降っている。

早速No.1ファビアのところに駆けつけるとほぼほぼ終了。なんといっても朝のサービスは15分しかない。しかしながら15分でもホイール脱着して軽く最終点検している。すごく段取りが速い。

No.3のファビア。ホイール外し中

No.4のWRXチーム新井も最終確認

No.5プジョー208もホイール外して点検

No.6ファビアはパルクフェルメから出す時エンストしていたが調子悪いのか?

そんなこんなでLEG2のスタート。今日は丹生川方面が主戦場となる。

No.2のヤリスもスタート。スタッフの方から小旗もらっちゃいました。

No.5の208もスタート。さっきまでホイール外れてたのにサービス早い。

もう1台のワークスヤリスNo.7もスタート。No.2と仕様が違うのが良く判る。

No.9シトロエンC3もスタート。しかし多数の外車が全日本トップカテゴリーで走るなど多様性が楽しい。国産勢もひと昔前のようにまた出てもらいたい。N社とかM社とかまた最新マシン出してくれないかな・・。

No.65ストリートライフチームもパルクフェルメから出庫。

ストリートライフチームのサービスピット。今朝はホイール外さず軽めのチェックのようだ。

社長さんもLEG2出撃。いってらっしゃい。

No.59はスタート前TCイン。

No.59スタート。いってらっしゃい!

No.65社長さんもTCイン。後ろにはハイエースが控えていた。

しかし今日はまだ雨が降っている。今から行けばSSギャラリーステージ見られるが、どうしたものかと考えたが一旦高山市街に戻って、SS8が終わったリエゾン区間を見に行くことにした。

国道41号に出てきたNo.1。一般車に混じると目立つねえ。

その次に出てきたのはNo.11、あれNo.2とNo.3は?

と思ったらNo.2出てきました。しかしこの直後LEG2のスタートリスト見てる間にNo.3とNo.5が連なって出てきて、しまったと思いながらカメラ向けましたが間に合いませんでした→その後もシャッターチャンスを何台かミスってがっくり。

→その2へ続く

 

 

ハイランドマスターズを見に行く(LEG1)

この週末、地元で全日本ラリー選手権第8戦「MCSCラリーハイランドマスターズ」が開催されている。

今回は第50回の記念大会とのことで記念ステッカー貰おうと思い行くことにした。というか実は5月にいつもデルタの整備をお願いしているショップの社長さんが出場するというのを聞いていたので陣中見舞いでも持って行こうという意味もあった。

毎年この大会はこの地で開催されているのだが、地元でもあまり大きな話題にはなっていない(ラリー競技って知名度低いからねえ。それと主催が松本のクラブだからというのもあるのかも(MCSC:松本カースポーツクラブ))それゆえ見に行く人もあまり居ないのだろうか。

今朝は早くから用事があったので家を出るのが遅くなってしまい、8:00のラリースタート(パレードラン)には間に合わなかったのだが、丁度R41とR158の交差点を通過する時何とゼッケン1番のスコダファビアが右折待ちしていた。おー、思ったよりサービスパークから時間かかってるんだなと思いつつ自分は直進すると、41号を次々とラリーカーがやってくる。

競技車といえども一般道のリエゾン区間を走る時は交通法規を守らなくてはいけない。もっとも近年では各車に位置情報装置が取り付けられ監視されているようだ。この車両位置情報は大会本部から公開もされていて、誰でも今どこに車両が居るのかが判るようになっていて便利なものだ。つくづく時代は変わったのだなと思う。

そんなこんなでアルコピアに着いたが途中で写真撮っていたせいでセレモニアルスタートも始まっていて既にJN3クラスのスタートになっていた。

駐車場がいっぱいでなかなか入れてもらえなかったがやっと入れてやれやれといったところ。

しかし観客が多い。駐車場も飛騨ナンバーは少なく他県ナンバーばかり。

セレモニアルスタートが終わって少しするともうSS3ギャラリーステージの時間となった。

今回のラリーはターマック(舗装路)なのだがこのギャラリーステージの所は簡易舗装の様な感じでグラベル(砂利道)に近い。その先は林道になっていてそこは舗装されているのだが、その境目の所がラリー車数台走ると掘れてしまって、後のスタートの車は軒並みガコンガコンと擦っていた。

No.1コバライネン/北川 組、スコダファビアは初めて見たがやっぱりRally2マシンはかっちょいいねえ。

No.2の勝田/木村 組。これまたRally2マシンでかっこいいね。ヤリスも速い。

No.3の福永/齊田 組のファビア。今日はファビアは3台出走。

No.5の新井/金岡 組のプジョー208。これまた外車。

No.7の眞貝/安藤 組ヤリス。No.2とともにワークスカラーがかっこいいね。

No.9の今井/高橋 組。今度はシトロエンだ。

No.11の奴田原/東 組ヤリス。JN2クラスなのにめちゃ速い。

観戦していたところは一段低いところで結構近い。土埃には閉口するが臨場感は高い。
左に振ると丁度林道の入口でそこから普通の舗装となっていた。

上の段は鈴なりの観客。全体的に見るならこちらがいいのかな。

 

No.65 社長さん 頑張れ~          No.68 ポルシェも走る

 

No.69 ハイエースも走る          No.71 ミニも走る。クラシックラリー?

SS3が終わるころには先頭チームはサービスを終えてSS4のTC待ちしていた。

と言うわけでサービスパークへ移動。続々とラリーカーが帰って来た。

 

 

TC前は例によって渋滞。

サービスパークでNo.2とNo.7がサービスを受けている。ワークス体制で観客も多い。

No.3ファビアのサービス。でもスコダかっこいいのに観客少なめ。

実はこの後No.1のコバライネン選手のファビア見に行ったのだが、何と携帯電池切れで写真撮れなかった。

くそう。明日も来るか。

 

お休みの日にワッフルでも焼いてみたら昔を思い出して

仕事から帰ってきたら日付が変わっていて今日になっていた。

最近は朝明るくなるのが遅くなってきたが真夏であればもうほんのり明るくなってくる時間帯だった。いつも朝起きるは早いのでもう起きてもいい時間なのだが、今回は帰宅が遅くなって次の日はキツくなるのは判っていたのでもう1日休みにしていた。

風呂に入って1時間くらいうたた寝しようかと思ったら2時間も寝てしまった。

朝家の用事があったので起きてすぐ「しまった」と思ったのだが、嫁さんが代わりにやってくれていた。「声掛けたら返事したじゃない」と言うが全く記憶が無い。反省しきりです。

さて今日は休みを取っているので田圃の後始末などやろうと思っていたがあいにく朝は雨が降っていた。

田圃やる気を失したので、別のことやろうかと思い機械の修理するのに部品が必要なのだが当然まだ朝早いのでホームセンターなど開いてない。時間が出来てしまった。

嫁さんには夕飯の支度を頼まれていたのでその準備などしていると棚からベルギーワッフル用の粉(業務用のため使い切れずに残っていた)が出てきた。

よし暇つぶしがてら粉を消費しようと思い、材料を準備しワッフルメーカーを出してきた。

材料も準備でき次々と焼いていくがだんだんカラメルで板が汚くなり仕上がりも良くないので1回外して洗った(迂闊にも熱い鉄板で指先を火傷)。

鉄板洗ったらまた仕上がりもきれいになり、そんなこんなでベルギーワッフルが焼き上がった。

先の話で見てくれが悪いものも多いが味はふつう(まあミックス粉使ってるし)。

焼いていると香りに引かれてばあちゃんやって来たので1個あげたら「うまいうまい」と喜んでいた。そりゃ焼きたてだしね。

さて皿の上のワッフルたちを見ていたら遠い記憶が蘇ってきた。

そう昔ワッフルが流行った時よく食べに行ったものだ。その頃はまだ整備士やっていて午前様の日もあるというくらいの生活だったのだが、早く帰ることできた日は、帰りに同僚とよく喫茶店に行ってワッフルかエッグトーストを食べたのだ。

そこのワッフルは四角かったのだが、焼きたてのワッフルの上にアイスクリームが乗っていて、さらにホイップクリームが施されていた。てっぺんにはミントがくっついていておしゃれなワッフルではあった(アイスクリーム等なしでメープルシロップで食べるタイプもあった)。

当時は肉体労働者であったのでそんなハイカロリーメニューを週3くらいで食べていても痩せていたのだが、今現在同じ食べ方を試してみる勇気は出ないな。

しかしあの喫茶店は今でもやっているだろうか。

君たちはどう生きるか...についての話(2)

※ネタばれあるかもなのでいやな人は移動してください

宮﨑駿さん(今回から﨑に変更)の「君たちはどう生きるか」について夏休みということや、映画パンフレット(40P!)が発売となり、動員人数も上がっているようだ。

ネットでの解説なども盛んに出ていて、さまざまな解釈が出揃った感もあるが、それぞれなるほどと思える解釈があり楽しい。それらを見たり読んだりしたうえでの今日の話(かと言ってストーリーの解説が主ではなくて、作品の楽しみ方のご提案や個人的な感想が多くなるとは思います)。

それらネット解説の中には、いろいろな本の話が出てくる。まずは

2001年に出た宮﨑駿解説本としては名著なのだと思うが、実は自分は読んだことなくて、いま中古本を取り寄せているところ。

で、もう1冊。

初版が1996年の本ではあるけれど、こちらはご本人が書いたものや対談集であるので、宮﨑駿さんの生の言葉として掲載されている。

今回自分なりの解釈を得るために改めて抜粋して読んだのだが(全部だと580ページもある)、これがまた今回の映画にも通じる話がいくつか載っていて、映画の予習復習用として適した本ではないかと思う。

この続きとしては以下の本もある。

さて解説本の話はさておき映画のはなし。

もともとこの映画はタイトルの由来となる小説とは全く違うストーリーであることは明言されていた。しかしながら宮﨑さんの監督作は過去作で原案、原作とクレジットされた作品であっても、ほとんど違う作品と言ってよいほど加工されつくしていた。いや原作なしのオリジナル作品と言われているものであっても、あれ?こんなストーリーどこかにあったなというように、クレジットされていないだけで原案(もしくは参考)になったと思われる作品は数多い。

でもそれでもって著作権侵害で訴えられたという話は聞かない。つまりは過去作は参考としながらも、宮﨑監督作品はオリジナル作品だと思わせるプロット創りの巧妙さがすごい。そこが理解できたならば今回のタイトルがなぜ「君たちはどう生きるか」なのか感じ取ることが出来るかもしれない(原作を読んでいるという前提です)。

原作タイトルがそのまま使われている宮﨑監督作品は風立ちぬと今作だけですが(On Your Markは元が楽曲なので除外として...)、そう考えるとこの2作品は連作だと考えることもできるしメビウスの輪的に終わりからの始まりへの作品と捉えることもできる。

ここで「ん?」と思った人も居るだろうが、そのテーマって宮﨑監督作全てに繋がる話なのでは...

そう、未来少年コナンナウシカOn Your Markなどなど風立ちぬより前の作品ではこの「喪失と獲得(復活・再生)」というキーワードが大抵入っていたのだが、風立ちぬの場合にあっては最後、菜穂子さんの「生きて」というメッセージに対し大団円を思わせるようなエンディングにはなっていなくて(ポスターには答えが書いてあったが)、視ていた人ほとんど皆無言で(???という様な顔で)会場を出ていたように思う。

あの感じ、旧版新世紀エヴァンゲリオンAir/まごころを君に」のラストを見た時のような違和感...というと大袈裟でまたちょっと違うかもだけど、あの時は宮﨑監督作の最後がこれかあ~と皆絶句していたのだろう。

それを考えた時、今回宮﨑監督が復活しスタッフをいろんなところから引っ張り集めて来て今作を作った。これはまさに風立ちぬ(いやさ過去作全て?)を補完する(あるいは再スタート)意味がある映画ではなかったか。

風立ちぬと君たちは..は、時代背景が近いが風立ちぬの方がちょっと昔で1930年代前半頃のイメージ。今作の君たちはどう生きるかは1937年から1944年頃のイメージで描かれている。宮﨑監督は1941年生まれであるので、実体験を元にしたと言うよりはその時代のかすかな記憶をイメージで補完して描いたというのが近いのだろうが、その細かな描写(冒頭の出征兵士やチハ戦車の場面など)は高畑さんの火垂るの墓で出てくる戦闘や空襲シーンを思い出させるリアルで緻密なもので戦時中のニュース映画を見る思いだ。

それと冒頭ではもう1場面、火事の場面が印象に残る。今までのアニメで様々な炎表現を見てきたが、それらとはまた違う静かなゆらぎのあるそれでいて重く不気味な感じがする炎だった。CGだとは思うのだけど手描きぽくもある新しい表現を感じた。

そんな中、義母となったナツコさんとのぎくしゃくとしたやり取りがあるが、実母の残した「君たちはどう生きるか」を読んでマヒトが涙を流し、これ以降ナツコさんとの関係を改善しようとする行動へ進むことから、マヒトは「石段の思い出」のところで激しく心を揺さぶられたに違いない(「石段の思い出」とはコペル君のお母さんが自らの後悔を語るが、その経験は無駄では無かったと諭す話)。

中盤になると現実世界から異世界へのスムーズな移行手法が流石だ。塔であったり門であったり扉であったりして判りやすくはあるが、元はと言えば現実世界にある巨大隕石(から出来た塔)が異世界への入口(のひとつ)となっていて、現世界との区分けがある。最終的にはこの塔は崩れてしまい異世界とは行き来ができなくなってしまうが、このあたり古事記に出てくる黄泉の国と同じような話になっている。

また現実と異世界をつなぐ者としてアオサギが登場する(ポスターに描かれているキャラ)。最初は普通のリアルな鳥なのに段々異形の生き物に変化するのがグロい。確かに重要なキャラではあるのだがやっぱりグロい。時々元の姿に戻ったりする様もグロい。イメージ的にはトトロ程度のグロさならまだしも、トトロに出てくる絵本でのトロル(3匹のやぎのがらがらどん)に近いグロさがある。↓

アオサギの正体とすればトトロと同じくトロルの一種なんだろうけど、他の人の解説などにも書かれているように日本においてアオサギって妖怪みたく扱われていたりして不気味な生き物のようなのだが、もうちょっと可愛くしてもよかったんじゃないかとも思う。

グロい(と言うか不気味)と言えばインコの扱いも同様。塔に入ると大量のインコ(と大王インコ)が登場するが無表情(鳥なので当たり前だが)で刃物持った人食いインコとくればホラー映画の世界。大王インコは若干表情があるのでまだいいが、鳥が嫌いな人なら逃げ出したくなることだろう。

鳥としてはもう1種、ペリカンが大量に登場する。生まれる前の魂であるワラワラを捕食したりするが、ヒミ(実はマヒトの実母の少女時代の姿)に花火で撃ち落とされた老ペリカンはマヒトに世の不条理を語る。ペリカンには死んだ雛に自らの血を与えて蘇らせるという伝説もあり、ワラワラを捕食することにより魂を再生させるという意味があるのかもしれない。

鳥に関連する話としてはもう1点、今回は過去作のように颯爽と空を飛び回るというイメージ表現は無かった(と思う)。逆に落ちていくイメージが強い(例:下の世界に落ちていく、アオサギフラップターみたく羽ばたくがどんどん落ちていく...など)。これは前作の風立ちぬでも墜落する話が多くあり前振りだったのかも。

場面構成上では現実世界と異世界とを交互(多視点:最後は収束するが)に見せる手法が効果的に使われていたように思う。過去作でもトトロやハウルなどでもそうだったけれど、今作はそれが特に顕著に表現されていたように思える。

過去作をイメージさせるギミックについてはいろんなところで語られているけれども、自分としては肯定的に捉えることができた。安定感があって良かったのでないかな。大王インコが橋を切り落とすところなどルパン三世をイメージした人が多かったようだけど自分は長靴をはいた猫の魔王ルシファの城のイメージが強かったです。

これら今作における表現はさすがにどれも素晴らしくて、新しい技術も入れながらも違和感なく親しみやすい(臨場感のある)映像が満載で見どころも多かったと思います。

今回ブルーバックが出て映画が終わった時、会場からはちらと「難しい」「わかんねー」という声が聞こえた。

まだ今作のパンフレットは入手してないけれど、何を伝えたかったのかなどはある程度記載があるのだろう。でも解説的な話はほぼ無しとも聞く。

でも「君たちはどう生きるか」というタイトルである以上はそのような解説的な話はもとより無いだろうということは容易に想定されていた。

答えは観客の数だけ各人の頭の中にあるのだろう。なので他の人の解釈を参考とすることは出来てもそれが自分にとっての正解にはなり得ない。

自分の答えとしては、前回の日記で書いた話も含めて総括するならば、

「この作品は宮﨑駿さんによる「読書感想文(映画)」」

この作品自体が解説だったと考えればパンフレットの内容にも合点がいくだろう。また?と思った人は読書感想文の標準的な書き方を思い出すといい。それで夏休みに読書感想文(課題)をどう書こうか(解決しようか)と悩む子供(大人の中に居る子供も含め)がいたならば、こんな風に書けば(生きれば)いいんだという指導書的な作品であったのではないかなと思う。

「君たちはどう生きるか」を観て・読んで

※ネタばれあるかもなのでいやな人は移動してください

ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」を観てきた。

ネットでの評価は二分されているようだが、そもそも宮崎駿さんの映画ってほんわかファンタジーものでもグロい表現が散見されたりして、単純に子供向けと言うには?なものも多い。

それはさておき、まず今回のポスターから見てみると、タイトルのフォントがまず目に付く。これは鈴木さんでなくて宮崎さんの字ぽいけど平滑化加工されているような感じがする。

宮崎さんの字というと「日本アニメ(ーター)見本市」の字が有名だけれど、特徴があるので判りやすい。今回の文字を見て、前回の「風立ちぬ」の「ち」の文字を見れば同じ筆跡なのがよく判るだろう。同じく「ポニョ」の文字も特徴からすると宮崎さんの字だろう。

これに対して鈴木さんの字というと「ゲド戦記」や「ハウルの動く城」などこれまた判りやすい特徴のある字だと思う。

しかしてそのタイトル。名著とされる吉野源三郎さんの作品と同じなのだが、単純に原作と同じストーリーだと思ったらば、過去の宮崎作品群を見るように大間違いだということがすぐ理解できる。

前回「これで引退」と言われていた「風立ちぬ」は原作のイメージ(というよりモチーフとしたと思われる箇所)とそれとはまた違うテーマ(堀越二郎さんの話)+宮崎さんのオリジナルであったのだろうが、今回はさらにすごくて、ストーリー上で原作との関連はほぼないと見ていいだろう。

ただその根底にある考えやキャラ設定の一部には吉野さんの原作とリンクしているところがあり、ときどきふわっと「あれ、このキャラ・あのセリフは原作のあの人あの話をモチーフとしているのかな」などと思わせる節がある。そういう意味では原作に登場する人物を今回の映画にキャラ充てなどをしてみる見方も楽しいかもしれない。まあ主人公はまんまコペル君そのものなのだけれど。

コペル君の話が出たけれど、コペル君というのは原作に出てくる主人公のことです。

このコペル君、原作では勉強はいつもトップクラスなのに野球好きでいたずら好きの腕白少年という、比較的明るいキャラとして書かれているのだけど、漫画版では眼鏡を掛けて静かな優等生キャラっぽく描かれている。

このため、原作本と漫画版ではストーリー的にはほぼ同じなのに作品から受ける印象は随分と違う。これは昭和-平成と時代背景に合わせ脚色・設定変更などされていたり内容が簡略されているためやむを得ない話とは言え、ここまで違うと漫画版は違う作品あるいはスピンオフ作品と見るのがよいのかもしれない。まあこの話は今作に限ったことでなく映像化された時などによく言われる話ではある。

尤も今回の原作であっても、元は昭和12年(1937)でありその後何回も改訂されているのだが、これは原作者がその時代に合わせて修正したためで、もともと少年向け図書というところで正しい改訂ではあるのだが、大人になってしまった自分達が読むのであれば古典文学的な意味からして個人的には原書に最も近い岩波文庫版が良いかなと思う。

因みにこの原作も漫画版も映画と同じく世間の評価は二分化のようで、映画の評判を見るにつけ時代は繰り返すかなあと思えるものです。

さて、それで今回の映画については・・・・・・

・表現の技術革新はジブリにも

・う~ん、棒読み(^_^;)、まあジブリ作品ではよくあること(わざとかな)

・おう、やっぱりグロい絵がけっこうあるな

・わらわら子供受け狙いキャラ確定

・過去作を思い出させるイメージ多数(東映時代作含め)安定のテンプレ

・弓矢がかっこいい。武器の表現など相変わらず緻密な描写

・今回はおばあちゃん軍団→7人の小人か!となれば主人公が白雪姫?

・鳥嫌いな人は避けた方がよいかも→可愛くない

・本当はアオサギでなくハシビロコウにしたかったのでないかな

・謎未回収多くね→エヴァ風→なのでいつもの「おわり」「おしまい」の手書き文字がないのか?

・意外かつ有名な声優(?)陣

・えー!超豪華スタッフ・作画チーム

映画を見終わって思ったことは多々あれど、映画の公開を受けて原作本の岩波文庫がすごく売れているという理由も分かる気がする。ある意味解説本としての需要なのだろう。

今回作は世間で言われているように、いろいろな解釈が成り立つ作品な訳だけれど、自分としてはこう解釈した。

「私はこのように生きてきたし、こうやって生きていく」

それに続く言葉が今回のタイトルなのは言うまでも無い。

 

やはり農道のポルシェには田圃が似合う【2】

ではもう1台。

こちらは軽トラ参号機(と言いながらトラックでなくバンだが)。

この個体も平成24年式、スバル製の最終型、TV2 TC-SCである。専ら通勤用。

SCの割りには安かったのだが、価格相応でボロかった。FバンパーRバンパーを交換しとりあえず見られるような状態にはなったが、現在右Rrの鈑金塗装と塩害対策に下回りアンダーコートも予定している。工場の空き待ち状態でなかなか電話が掛かって来ずやきもきしている。

そんな中そろそろあちこち不調が出始め、先日はエンジンチェックランプ点灯でO2センサー交換、そしたら今度はミッションの不調(ギヤ鳴り)。まあ7万キロ超えたので大がかりに手を入れたい時期ではある。ショックも抜けてるし。

ミッションはリビルトを探してもらうが見つからない。まあMTのSCだからして台数的にも少ないので仕方ないところではあるが・・・ネットでも探すが全然見つからない、弱った。最終的には部品取ってもらってO/Hしてもらうかな。

そうこうしているうちに四号機調達に動き出したりして。

 

やはり農道のポルシェには田圃が似合う【1】

5月に植えた田圃の稲が伸び出穂に至った。

朝に夕に田圃の水などを見に行くのだが、その際に出動するのが「農道のポルシェ」ことSUBARU製の軽トラだ。

ここでSUBARU製と書いた意味を察してくれる人も居るかと思うが、まさに今テレビでやっている「ハヤブサ消防団」でも「農道のポルシェ」として岐阜ナンバーのTT2後期型が出てくる。

テレビではスバルがスポンサーでないためかエンブレムが違うものが装着されておりスバル製と明言されてもいないが、原作の小説を読むとしっかり「SUBARU製の」という言葉が何回か出てくる。

さてテレビにも出てくるこのサンバー軽トラだが、スバル製の最終である平成24年式の個体が我が家の軽トラ弐号機だ。

以前にも書いたが軽トラ初号機も同型のサンバーTT2後期型のJA仕様だった。まさに農道仕様だった訳だけど、平成23年式の2万7千キロくらい走っていた個体を購入して乗っていた。

それが14万キロオーバーするに至り弐号機に買い換えることとなったのだが、この弐号機はまだ1万キロも走っていない個体。

ふふっまだ10年は戦える。