「君の名は。」展、飛騨で開催中。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

また「君の名は。」ネタなのですが、10月から12月まで、長野県の小海町高原美術館で開催されていた、「君の名は。」展が、今日(というか昨日か?)から飛騨市美術館で開催されています。
小海町高原美術館は、新海監督の地元ということもあるのでしょうが、二番目の開催地が飛騨市というのも、映画に飛騨市のイメージが多く出てくることにより、観光客の誘客目的なのは明らかです。なんといっても主催が「飛騨市」だし。
まあいずれにしても、東京でも名古屋でもなく、小海町や飛騨市でこのような美術展が開催されるということに意味があるのだし、聖地巡礼者にとっても、巡礼のコースにこの美術展を見ることを組み込んでくることだろう。

で、初日の今日、早速見に出掛けた訳だ。
展示物は、企画書、シナリオ、絵コンテ・Vコンテ(抜粋なのが残念)、原画、設定図、色彩設計、イメージボード、美術設定、音楽展示(RADWIMPSの曲が展示ポイントに立つとそのポイントだけで曲が聞こえる)などで、入館料500円(飛騨市民は400円)としては、十分な展示内容だった。
入口には三葉ちゃんと瀧くんの等身大パネルがあって、一緒に写真を撮ることもできるし、美術館隣の建物では、組紐体験も開催されているなど、興味をそそる仕組みもあった(小海町みたく館内に喫茶室がないので、限定パンケーキは無かったが)。
お客さんもそこそこ賑わっていて、飛騨市美術館でこれだけ人の入っているのも初めてじゃないかなというくらいです。
熱心なアニメファン風な人から、地元のおばあちゃんまで、幅広い世代の人が見に来てました。そうはいいながらも、都会での大きな美術展みたく、人垣で展示物が見えないということもなく、いい感じの人の入りだったと思います。

絵コンテは、今の絵コンテはこんななんだ・・という感じ。どうも昔の絵コンテのイメージにとらわれていて・・
というか、新海監督はVコンテが有名だからと、改めてVコンテ展示(モニターによる動画)を見てみると、なるほど、Vコンテって、要はコンテ撮りなんだね。でもそこまで監督がやってるというのがすごいなと思ってしまいました。ただ残念なのは音が無かった。新海監督が声を当てているVコンテ見たかったな。
というのも、昔、宮崎駿監督のとなりのトトロのDVDを買ったら、特典映像でコンテ撮り版が入っていて、それを見たところ、声優さんのアフレコまで入ったもので、絵はラフだけど、ほとんど本編と同じ感覚で見られる絵コンテってすごいなと思ったことがあり(宮崎監督は緻密な絵コンテが有名で、まあ当然といえばそうなんだけど)、新海監督のVコンテってどんなだろうという興味があったからだ。
で、感想はというと、実写やCGが撮り混ざった形で作られているVコンテって、とても現代的な感じがしました(もっとも、Vコンテにはト書きなどがないので、紙バージョンも必須なんでしょうが)。

ちなみに、絵コンテでは飛騨古川駅のところが、旧高山駅の絵になっていたり(旧駅舎の位置や線路の数から推測すると国道158号跨線橋から富山方向を見た構図:映画では、飛騨古川駅北の歩行者用跨線橋から名古屋方面を見た構図)、新幹線から見える風景にパナソニック(旧三洋電機)のソーラーアークが描かれていたりと、最終版とは違うところも多々ありました。(ソーラーアークは岐阜の安八町にあるが、映画では瀧くんは名古屋で特急ひだ号に乗るので、安八町は通らない)もしそのままだったら、聖地が違うところになってた?
(因みに、映画で三葉ちゃんが美濃太田行きの列車に乗り込む場面では、国鉄カラーのキハ40系列車なのだけれど、高山本線からキハ40が撤退したのは、平成27年6月30日なので、スタッフが取材に来たのはそれ以前だということが判る。もっとも駅舎は秋田の前田南駅だと言われてますが・・)

いずれにしても、「君の名は。」展、2月19日までやってます。しかも1月15日は三寺まいりの日で、その日は21時まで(その他の日は17時まで)やってます。
三寺まいりは、「君の名は。」と関連する、男女の出会いに関するイベントであることから、心憎い配慮だと思います。
今年は三寺まいりも丁度日曜日だし、聖地巡礼や「君の名は。」展をからめて、賑わうことだろう。

なお、違う話だけれど、「君の名は。」展を見たあと、近くのホームセンターへ行ったのだが、その駐車場に、地元では良く知られた「痛車乗り」の車が停まっていた。「ああ、久しぶりに見たなあ」と見たところ、絵が「君の名は。」バージョンになってました。やるじゃん。